首が痛いと仕事に集中出来ないものです。営業先で、首の痛みが気になって話が弾まないという経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか?

また、接待が多いという方もいらっしゃるでしょう。お酒を飲むと血流の増加で首の痛みが増幅する事もあります。これでは、お酒が美味しく飲めませんよね。

首というのは約5kgの頭を7つの骨で常時支えています。ですから、首には普段から大きな負担がかかっているのです。

画像:アナミ施療院

首が痛くなる症状は、デスクワークなどの決まった姿勢の多い方に特に見られます。しかし、あまりに痛いのであれば首になんらかの異常が考えられます。

首が痛くなるのは病気のせい?!

やる気が出ない症状

まずは以下の問診をしてみましょう。

首の異常に関する問診表

「はい」か「いいえ」のいずれかをチェックしてください。
首に痛みがある はい いいえ
首のこりと共に肩こりがひどく、寝ていても肩がこる はい いいえ
頭の重さを感じて、首が重く、支えがほしいと感じる はい いいえ
首のまわりが悪く、特に片方を向くとひっかかりうまく向けない はい いいえ
首を回したり上を向くと、めまいや手がしびれる はい いいえ
首がつったり寝血が得やすい、また朝起きた時首が痛むことがある はい いいえ
枕が合わないと思うことがある はい いいえ
うつ伏せで寝ると首が痛くなり、夜中に痛みで目覚めることがある はい いいえ
首がギクリとして、急に動きが悪くなったことがある はい いいえ
10 首の痛みが長く続いたり、耳鳴りがしたことがある

出展:笠原巖先生の首の痛み専門サイト

「はい」の数が2個以上あるのであれば、首に何らかの異常があります。「はい」の数が2個未満の方は首に「痛み」ではなく「こり」があるのかもしれません。

その場合は以下の記事を参考にされて下さい。

 

「はい」の数が2個以上ある方に疑われるのは首が原因の病気です。

意欲が出ない

頸肩腕症候群(けいけいわんしょうこうぐん)

検査をしても病気の原因が特定出来ないにも関わらず、首や肩にかけて痛みや痺れが現れるのが頸肩腕症候群です。
はっきりとした診断がつきにくいため、病院によっては湿布と痛み止めを処方されるだけということも少なくありません。

頸肩腕症候群は重症度によって違いますが、以下の症状が見られます。

  • 首痛
  • 肩こり
  • 腕の痛み・痺れ
  • 頭痛
  • めまい
根本的な原因の多くは姿勢とストレスです。
パソコンやスマホを見ている時などはどうしても同じ姿勢になってしまいがちです。この場合、特に首と肩に負担がかかり、筋肉が疲労します。

また、ストレスが神経を刺激し首や背中の筋肉の緊張と血流の悪化を招きます。
そのため、あまり年齢に関係なく、若いうちから起こるのも特徴的です。

また、以下のものが引き金や症状の悪化の原因となる場合もあります。

  • 打撲による外傷
  • むち打ち
  • 内臓疾患
  • 虫歯や歯周病
  • 目の疲れや痛み
  • 鼻の異常
この病気はレントゲンやMRIでは異常が見つかりません。ですから、整形外科に行っているのに心療内科を紹介される事もあるようです。

根本的な原因の1つはストレスですので、心療内科の選択も間違ってはいないでしょう。
でも、重症化していないのであればストレスケアと姿勢矯正のための運動で治る病気だと思われます。

変形性頚椎症(へんけいせいけいついしょう)

首に存在する7つの骨は椎骨(ついこつ)と呼ばれます。この椎骨同士を連結しているのは椎間板と椎間関節です。

画像:ALCARE

椎間板は上記の画像のように髄核と線維軟骨で構成されています。髄核はゼリー状になっており、線維軟骨は繊維が層状に重なっています。これにより、体が受ける衝撃を吸収しているのです。

しかし、加齢とともに髄核の水分が減少します。また、線維軟骨が弱くなります。そのため衝撃を吸収出来ず、徐々に関節が磨り減ったり、骨が変形したりといった変化が起き、痛みが出るのです。

症状は特に首を動かした時に現れやすいとされます。また、肩こりや背中の痛みも比較的多い症状です。
横になっていると良くなり、長時間デスクワークなどで同じ姿勢が続くと悪化するでしょう。

痛みが強い場合は、病院での治療が必要だと思われます。しかし、痛みが治まったら、首の筋肉の強化に努めましょう。原因が骨にあるとしても、筋肉で骨を支える事は可能です。簡単な体操などから始めましょう。

以下のような簡単な運動なら始めやすく、続けやすいのではないでしょうか?

 

頸部脊柱管狭窄症(けいぶせきちゅうかんきょうさくしょう)

脊柱管(せきちゅうかん)とは何ですか?

画像:大日本住友製薬

背骨に囲まれた管のような空間を脊柱管と呼びます。この脊柱管が狭くなるのが脊柱管狭窄症です。通常は腰部の脊柱管が狭くなる腰部脊柱管狭窄症が多く見られます。

頸部脊柱管狭窄症の典型的な症状として以下のものが見られます。

頸部脊柱管狭窄症の典型的な症状

  • 肩・首まわりの筋肉の極度のコリ、緊張
  • 上腕の外側で肘ぐらいまでの範囲にしびれや痛みが走る
  • 前腕の外側から親指や人さし指までにしびれや痛みが走る
  • 中指・小指・薬指といった指先にしびれや痛みが走る
  • 重度の場合は握力低下、手指の動きが不自由に

出展:706脊柱管狭窄症ドットコム

生まれつき脊柱管が狭い場合もありますが、ほとんどの場合、加齢により背骨に何らかの変化があった事が原因と考えられます。

この病気を放っておくと、排泄や排尿に影響を与えたり、歩行困難など日常生活が不自由になる程の影響が出てしまいます。疑われる方は早めに病院で治療を受けた方が良いでしょう。

頚椎すべり症

上記の画像のように背骨の骨は椎骨と呼ばれます。この椎骨が前後左右のいずれかにずれてしまう病気がすべり症です。首に起きた場合は頚椎すべり症と呼ばれます。

画像:脊椎手術.com

画像のように椎骨がずれると、首の痛みの他、腕や手にしびれが出ます。
また、画像下の分離症は椎骨の関節突起が離れてしまう症状です。分離症はすべり症と併発する場合があります。

頚椎すべり症の原因としては以下のものが考えられます。

  • 頚椎の歪み
  • 骨粗鬆症(こつそしょうしょう)
  • 感染症(細菌・ウイルス)
  • 栄養不足
また、ストレスや姿勢も痛みやずれを増す要因となります。

まずは、頚椎の位置を正しい位置に戻す治療が必要でしょう。ただし、バランスの取れた食事や規則正しい睡眠など、人間らしい当たり前の生活で回復する事もあります。

頚椎椎間板ヘルニア

画像:ALCARE

上記画像の右側にある髄核(ずいかく)が、後ろや横に飛び出すのが椎間板ヘルニアです。後方に飛び出すと脊髄を圧迫します。また、横に飛び出すと神経を圧迫します。

髄核は椎間板の中にあります。この椎間板に亀裂が入ったために髄核が飛び出してしまうのです。この原因は、まれに外傷による場合もありますが、ほとんどが加齢や使い過ぎです。

それにより、以下の症状が出ます。

  • 首の痛み
  • 肩甲骨の痛み
  • 背中の痛み(右左のどちらか)
  • 肩や腕、手指のしびれや痛み
症状が進行すると、腰や足、陰部、肛門にまで痛みやしびれを感じます。そのため、歩行障害や運動麻痺といった症状も出てしまうのです。

頚椎椎間板ヘルニアは症状が重くなければ、安静にしておけば治る場合もあります。しかし、安易にセルフマッサージなどを行うと症状が悪化する場合もあるので注意が必要です。

治療方法としては、頚椎カラーでの固定をしつつ薬物治療が基本となります。痛みに変化がなければ、ブロック注射を行います。それでも、変化が見られない場合は手術が検討されます。

この病気が疑われる場合は、まずは病院に行かれた方が良いでしょう。

最後に

いずれかの病気が疑われる場合は、1度は病院で診てもらいましょう。どの病気も当てはまらない、そんなに痛まないという方は日頃の運動やストレスケア、睡眠などで改善・緩和出来る場合もあります。

詳しくは以下の記事をご参照下さい。